こんにちは。
学習塾マジック代表の髙橋です。
フランチャイズ型ではない個人学習塾では、正真正銘のワンオペ型の人もぽつりぽつりいます。
僕の知る限り正社員さんはもちろん、助っ人大学生さえ雇用せずに、50名ほどの生徒さんを管理されている豪傑がいます。初めて話を聞いた時に「おいおい、この人は化け物か」と恐れを抱きました。しかもタブレットに頼るような授業形態ではなく、古めかしいワークとノートの演習型なので、常人では辿り着けぬ境地だなぁと。しかも右肩上がりの業績だというのだから、それだけの管理力を一介の学習塾の経営者に留めておくのは、現代日本にとっての社会的な損失ないんじゃなかろうかとさえ思います。
でも50人ほどの生徒さんをワンオペするとかの段階にまでくると、もうそれはお金を独り占めしたいとかではなく、人を雇う中での精神的な負担を取り除きたいのだろうなぁと。その気持ちは分かります。なんていうかね。そうなんですよね。おそらく個人塾での企業を選んだ方は当初の目的は1人で出来る範囲で小さくやっていこうという思考が強かったはずなんです。しかし時が経つにつれて考え方なんてものは変わります。朝令暮改です。「人を雇えば、もっと塾を大きくできるなぁ」という不純な欲求と言いますか、金銭的な欲求という純潔なるものです。生まれてからこのかた僕たちは資本主義社会の空気を吸ってきたんです。そりゃそうでしょう。家族やお子さんがいる人なら余計にです。
でもねこの一瞬の気の迷いで、人を雇うことの苦労を感じている学習塾の経営者はやまのようにいます。
他業種さんならば経営者さんは雇用者さんありきで考えているので、自分1人で手の届くところという理念も元々無いはずなのでこのタイプの後悔は少ないでしょうが、まぁ学習塾界隈ではあるにはあることですよね。僕もそういうコミュニティーに属すると、そういう話はよく聞くんです。そしてそういう人はたいがい僕の耳元で「髙橋くん。落ち着いて考えてごらんよ。髙橋君も誰かを雇わないと、この先数十年間365日ずっと休めないままだよ?」とささやいてくるのです。これは間違いなく僕をどこか良くない世界に引きずり込もうとする悪魔のささやきです。確信できます。だから僕は「まぁ、それも僕が選んだ人生でしょ?」と笑ってごまかします。
僕は学習塾マジックに人生を膨らましてもらいたいのではなく、人生の大黒柱になってもらいたいんです。
20代の頃はどうあれ30代になってからも、現代社会の濁流を学歴でかじ取りするのは分が悪い気もします。
僕の30代という大切な時期を見苦しく転覆させないようにするのが、学習塾マジックに与えた役割なんです。
そうすると人を雇う必然性というのは、今の所は見当たらないのかなと。
起業から半年ほど経ち、そろそろ人を雇うか人を雇わざるか三日三晩ほどムズカシイ顔をして悩み続けました。
おそらくこれがいまの僕の答えです。
ということで、今日の学習ブログは「地頭は本当に必要か?」です。
よろしくお願いいたします。
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