理系学部の場合は私立も国立も受験科目にウェイトの差がないので論争は起きませんが、文系学部の場合は私立と国立で入学試験で「数学を使うか否か」という大きな違いがあるので、同じレベルの私立大学と国立大学では、どちらの学生が優秀なのかという論争が起きたりもします。
まぁそのなんでしょう。
GMARCH(学習院・明治・青山・立教・中央・法政)や早稲田・慶応ですと、明らかに国語・社会・英語の問題で求められるレベルが高いので、数学抜きで考えたとしても、とても優秀ですよね。
数学を勉強していないうんぬんというのは、お門違いな批判かなと。
上位国立に合格できてもGMARCHの試験ではやらかしてしまう人もいますし、東大・一橋大学・東工大のような最上位の国立大学に合格できても、早稲田・慶応で滑っちゃう人もいます。
人によりけりです。
国立・私立どちらの大学の入学者が優れているのかなんか、単純には決められませんし、わざわざ決める必要もありませんよね。
ただこういう意外性のある合格が起きるのは、推薦入試ではなく一般入試なので、個人的には推薦入試の比率は最大でも20%ぐらいの割合でいいと思うのですが、有名私立大学でも推薦入学者が30%~50%を占めているのは……少し寂しいです。
評定平均が4.0以上のような勤勉な学生を推薦入試で青田買いしたい有名私立大学側の気持ちも分かりますが、3年間のこつこつした勉強の果てに最後の最後で大逆転が起きるのが、本来の努力の魅力・入学試験の魅力だと僕は思っているんで。
大学の一般入試って戦略と努力によってジャイアントキリングを起こせることを実体験できる、最高の機会なんです。
それを知って大人になれるのは、きっと18年間の集大成として1つの理想なんですよね。
せっかく努力したのに負けてしまうことも可哀想ですが、せっかく努力したのに勝てる機会を奪ってしまうのも、同じくらいに可哀想なんじゃないのかなと。