『Aさんはスポーツショップに行きました。Aさんは野球のバットとボールを買いました。合計で11,000円でした。バットはボールよりも10,000円高かったです。バットとボールはそれぞれ何円でしたか?』
こうやって質問をされると、頭の中で正確に計算を出来る人は実はまれです。
多くの人がバットの値段を10,000円で、ボールの値段が1,000円と考えてしまいがちですが、これではバットがボールよりも9,000円高いことになり、前提が崩れます。
脳にとって大切なことは常に最善のパフォーマンスを発揮することではなく、いざという時に最善のパフォーマンスを発揮することなので、「じっくり考えないで答えを出す時」と「じっくり考えて答えを出す時」の2種類があるとは、心理学的にも通説です。
こうした脳の間違えを無くすためには、自分の脳を過信しないことが大切です。
この問題だと、「バットが10,000円でボールが1,000円!」と答える前に、1度メモをしてみればいいんです。
10,000円と1,000円とみれば、「あれ?」と思うでしょう。
で、この「あれ?」と思うことが、思考のスタートになります。