いったいなにゆえに、そんなにも寒いのでしょうか。
これまでに観測された天体で、もっとも低い温度はマイナス272度だそうです。
もちろん実験室ではこれ以下の温度も達成されていますが、自然界では観測されていないようです。
地球から5000光年も離れている天体なので、ほとんど別世界のようなものですが、やはり宇宙は不思議です。
この天体は星雲が膨張し続けているので、温度が極端に低いようですが、「星雲が膨張する=温度が低くなる」という理由は予想されているようなので、こんなことを理論立てる人間もまた不思議な生き物です。
星雲が膨張し続けると、ガスや塵が広がり、空間におけるガスや塵の密度も減少しますが、それに伴ってガス分子同士の衝突も減少して、ガスの温度が下がるので、結果的に天体の温度も下がるようです。
たとえ5000光年離れていても、宇宙にある限りは自然の法則に逆らえない事実は、興味深いですよね。