最近の高校入試で思うこと

今日は本当に正直な話です。

進学校と呼ばれる高校に入学する子が、定員を割れた条件で入学試験を受けないといけないのは……すごく可哀想だなと思います。

「良かったね」という発言をする大人たちもいるでしょうが……何が良かったのかは、正直に言って僕はさっぱり分かりませんね。

首を傾げたくなります。

進学校に行くってことは、その先の大学進学も視野に入っているのでしょうし、少しでも良い大学に行きたいんだったら、過度な競争は絶対に必要です。

入学試験ではもちろんですが、入ってからも過度な競争に晒されないといけません。

そうでないと栃木県北の子たちでは、大学入試で全国・特に首都圏で育った子には勝てませんよ。

そんなことは同じ地元の高校で育って、首都圏に突撃した僕自身が分かっています。

首都圏の大学の壁は、とても高いです。

高校入試の定員が割れていると、高校内での競争作用の全てが薄まります。

環境1つで子供たちは鯉のままで終わるか、龍に育つか決まるのにです。

本当に可哀想なのは高校に合格できないことではなく、高校3年間で成長できないで、ぱっとしない大学にしか進学できないことです。

だから進学校の門戸は狭くしてあげることが、本当は子供たちのためなんです。

倍率を2倍ぐらいに調整をしていいんです。

倍率2倍でも、2人に1人は合格できるんですから。

進学校に合格できるのは、本当ならそれぐらいに選ばれし子だけでいいんです。

僕も栃木県北が生まれ育った縁もゆかりもある土地なので思うことはあります。

このままじゃ子供たちにも良くないなって思います。

大学入試の改革をしているぐらいだったら、高校入試のこういう現実にメスを入れたほうが効果はあるんですが、まぁ世の中はいろいろ複雑な事情がありますからね。

仕方がないです。

せめて「定員が割れていてラッキー!」なんて思って入学をする子が、進学校と呼ばれる高校にはいないことを願うばかりですね。

本当にそれだけです。

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