『現場で使える教育社会学 – 教職のための「教育格差」入門』という本によると、中学校を卒業してから、「現役で大学受験に成功して、企業に就職してから3年以上離職しない」という、世間一般的には“普通の人生”と定義されそうな人生を歩める子は、1000人中163人しかいないようです。
したがってこのような人生って、“普通ではなくて理想”なようです。
もしも「普通の高校→普通の大学→普通の会社」というルートを理想だと定義すれば、「立派な高校→立派な大学→立派な会社」という殿上人のようなルートを歩める子は1000人中50人もいなそうですね。
やはり難しいです、人生って。
「普通の人生じゃなくても、幸せな生き方はできるよ」と言う方もいますし、その意見には僕だって普通ではない人生を歩んでいるので大賛成ですし、親が子供にそのことを言うんだったら非常に納得できますが、すべての大人たちがそれで終わってしまうのはあまり良くないですよね。
「普通の高校→普通の大学→普通の会社」という1つの理想の人生を、1人でも多くの子供たちに届けられるように世の中を整えていくという役目を、放棄してはいけませんから。