数学とAI

STEAM教育の第一歩は、「学ぶことを楽しむ子ども」を増やすことから – 日本教育新聞電子版 NIKKYOWEB (kyoiku-press.com)

「教科書+α」を教えてあげると、子供たちも楽しく授業を受けられるのはもちろん、世の中への解像度が高くなったりすることもありますからね。

例えば、中学2年生の数学で習う一次関数はy=ax + bが基本形ですが、世の中にはy=a +bxを基本形とする世界もあります。

何が違うんだと言われれば……すべてが違います笑。

左側はyに特別な呼称はありませんが、右側はyに特別な呼び名がありますし。

左側の式はxにつくaを傾きと呼びますが、右側の式はxにつくbを傾きとは呼びませんし。

「じゃあ2つは別物じゃん!」と言われてしまうかもしれませんが、別物ではないんです。

こんなことを話すと、「こんな意味不明な話の先に何があるんだ?」と言われてしまうかもしれませんが、こんな意味不明な話の先にあるものを予測するために出番があるのが、y = a + bxなのです。

そしてしまいにはこの式を推測するための基本的な方法として、合成関数を微分してみたり(これは高校数学)、そしてその結果として二次関数の最小値(こちらは中学数学でも理解できます)も出てきます。

ときどき耳にするかもしれない、「機械学習」って裏ではこんなことを使って、色々やっているんです。

(とても便利な世の中なんで、こういう裏側的な知識を熟知しなくても機械学習をできないこともないですが、ま、うん、それではあれでしょ。ちょっと良くないのかなと。何事も基礎基本が1番大切ですから)

だから中学校・高校の数学のお勉強って大切です。

目まぐるしい勢いでAI関連の論文が発表され、数年後には本当の意味で基礎から人工知能を学ぶことは厳しくなるという話もあったりしますが(学ぶことがあまりにも広くなりすぎて)、とりあえず学生さんは数学という分野を深く理解しておけば、それが大人になってからも繋がるはずなので、まずは目の前の数学の学習を頑張ってもらいたいなと。

数式は、本当の意味での世界共通言語ですからね。

数式さえ分かれば、外国語が理解できなくても、外国語の論文を理解できますから。

これってすごいことですよ。

だから僕は数学こそが、真のグローバルな言語だと思っています。

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