子供の頃の教育と、大人の世界

「教育とは、学校で学んだことを一切忘れてしまったあとに、残っているものだ」

アインシュタインが残したことばです。

アインシュタインとしては、「what think(何を考えたのか)」ではなく、「how think(どのように考えたのか)」が、将来的には役立つことを言いたかったのかもしれません。

確かに大人になれば数学の因数分解は、数学を教えている大学教授・学校の先生・塾講師しか使いませんが、因数分解的な考えは大人の誰もが使うことができます。

人間って1つの考え方や気持ちで行動しているってありえませんので、最低でも2つ以上の考え方や感情がかけ算されて行動しているんですが、そういう心の機微を捕らえてあげることができないと、円滑なコミュニケーションはできないですから。

まったく同じことを言っても、「嫌いな人」×「面白い発言」だったらくすりとも笑わないでしょうが、「好きな人」×「面白い発言」だったらお腹を抱えて笑ってしまうもんです。

数学の因数分解はそういう世の中の真理を、僕たちに教えてくれているんです。

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