カモノハシは哺乳類なのに、卵を産むという奇天烈な生き物です。
カモノハシが発見された当初は「4本の足を持つ、しっぽがある、身体に毛が生えている」から哺乳類だろうと考える生物学者がいたり、「くちばし、足にみずかきがある」ので鳥類だろうと考える生物学者がいました。
ただカモノハシを哺乳類だと断定すれば、「卵を産むのに哺乳類のわけがあるか!」と言われたり、カモノハシは鳥類だと断定すれば、「翼がないのに鳥類のわけあるか!」と言われたり、困り果てた生物学者たちが「じゃあまさかカモノハシって……爬虫類?」とかなんとか論争をしていると、ある時に決定的な証拠が見つかりました。
どうもカモノハシには乳腺があるようなのです(とても特殊な乳腺で、皮膚から母乳が分泌されるので、なかなか発見されなかったようです)
子供に母乳を与えて育てるなら、哺乳類と定義するしかありませんので、めでたく哺乳類になったと。
ちなみに卵を産む哺乳類として、ほかにハリモグラもいるようです。
かつては卵を産む哺乳類もほかにいたのかもしれませんが、いろいろと淘汰された結果、カモノハシとハリモグラのみが残ったのでしょうね。
う~ん、まぁどちらも愛嬌がある(とぼけた)姿をしていますからね。
やっぱりこの世界で生き延びるには、愛嬌が大切なのかもしれません。