「下手な鉄砲、数打てば当たる」の精神を、僕は大切にしています。
テスト問題の山張りをしないのも、これが理由です。
10のことをやって100点取れるのはもちろん効率的ですが、こういう効率性って……大人の社会にはないんですよね。
少なくとも僕が知っている大人の社会にはないです。
僕が知っている大人の社会では100のことをやって、10の良い事があるかどうかです。
100のことをやって、1の良い事しかない時もあります。
世の中は残酷です。
だから「下手な鉄砲、数打てば当たる」の精神がないと、いくら高学歴に育って立派な社会人になることができても……いつか壁にぶちあたるんですよね。
無駄のない行為で成功ばかりしてきた人は「一発必中」を狙いますが、大人の世界にはそう上手い話はないので、メンタルダウンしちゃうんです。
その点「10発撃って1発当たれば上等だよ」という環境で育った子は、なかなか心が折れません。
頑丈で折れない心だけが、現代社会では最大の武器になるのかなと。