ネコ型ロボットの大逆襲

未来がどうなるかなんて分からないので、真剣に予想するのはよろしくないのかなと。

AI以前とAI以後では、世界の形が徐々に変わり始めていきますから。

これからどうなるかなんて、結局は誰にも分かりませんよ。

ただすべての労働力がAIに変わるのかといったら、それはまた別の問題でして。

ChatGPTのような大規模言語モデルのAIにも欠陥があるにはありますよ。

大規模言語モデルの欠点は、「答えのある問いしか答えを出せない点」です。

例えば最新の対話型人工知能は大学共通入試で80%以上の正答率を出せるので、「平均的な日本人よりも賢いですよ!」という主張は、とんでもないミスリードです。

だって大量に過去問を学習させられたAIは、大学入試のようなパターン化が顕著な試験では“カンニング”しながら試験をしているようなものですし、それは記憶力という面では人は機械に勝てないので、このような指標では機械が優れているだけですから。

これだけの理由で最新のAIは恐ろしいと考えてしまうのも、話が飛躍し過ぎです。

そもそも現在のAIは、「人類の思考の遺物でしか考えられないお人形」でしょう。

ただ1つだけ注意点があるとすれば、いつかは偶発的に「自分の知らない未知なる問題にさえ主体的に答えを探そうとする、AIとはいえ独自の価値観を持った、人間と同等の知能を持つと仮定できる人工一般知能」と呼ばれる存在が誕生する可能性があることです。

(しかし大規模言語モデルの延長線では、人工一般知能は誕生する可能性は限りなく低いのかなと。どうしてかと言われれば……どうしてかは皆さん自身で考えてみましょう。やはりここで考えることができないと、AIに負けてしまう人材になってしまいます)

ただ何はともあれ確かなことは、人工一般知能の足音が聞こえ始めてきたら、僕たちもファミレスで動いているネコ型ロボに媚を売るときだということです。

人工一般知能に唆されたネコ型ロボに反逆されて、「お前らなんて前から大嫌いだったにゃ! 地球は猫たちのモノだにゃ!」とアチアチの鉄板を投げつけられたら、大変ですからね。

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