かりに現代の義務教育に欠陥があるのなら、教えている側も教えられている側もどうして「国語・社会・数学・理科・外国語・美術・音楽・保健体育・技術家庭」という9教科で成績をつけて、成績をつけられる関係にあるのかというところが……曖昧なところですよね。
もとを正せば「国語・社会・数学・理科・外国語」の主要5教科だって、「今までそうだったから」という惰性的な理由で、この5教科を主要教科として学び続けている側面は否定できないでしょう。
現状維持を望む傾向は人間の心理としては強いので、これがダメってわけではありませんが、義務教育の現場で「どうして国語・社会・数学・理科の4教科の定期試験ではダメ」で、「どうして国語・社会・数学・理科・外国語の5教科を定期的に試験するのか」ということを、子供たちが理解できる状態にしないと、教育が形骸化をしてしまいますよね。
子供たちへの教育は時代とともに変わるべきですし、最近の世の中の風潮であれば「好きを育てる」ことが正しいと思うんですが、どうも教育では「苦手を出来るようにする」という風潮がはびこっていて、ここらへんの価値の変遷は、もしかしたら必要かなと。