16年前に発売されたiPhoneだって、最初は玩具だったんです。
あんな玩具なんだか電話なんだかようわからん平べったい機械が、パカパカ電話を絶滅危惧種に追いやることになろうとは、パカパカ電話を使っていた人は誰しもが夢にも思いませんでした。
日本人はガラケーでもiモードやEZWebなどのサービスで携帯電話からインターネットに接続することや、社会現象と呼べるほど普及した任天堂DSというゲーム機でタッチ操作には親しみがあったはずですが、結局のところ当時世の中を回していた大人たちからすれば、次世代の人類を支配することになるスマホは玩具だったんです。
で、あれから16年経って、また新しい玩具が僕たちの前に現れました。
それはChatGPTを代表とする、大規模言語モデルです。
もちろんiPhoneのようにすべての新しい技術が、玩具から生活必需品に変わるわけではありませんが、最新の人工知能は十二分にその可能性を秘めてはいますよね。
だからいまの子供たちに夏休みの宿題の読書感想文とかで、会話型人工知能の使用を禁止しちゃうのは、非常にマズイよなと僕は懸念をしています。